何よりも甘く切なく
「じゃ、容子、清華、私2-C行くね!!」


「バイバイ。気をつけて帰りなよ」


「『お菓子あげる』って言われてもついてっちゃダメよ」


さっさとナンパ男の事なんか頭から追っ払った私は、カバンを持って泉未のクラスの2年C組へ。


「あ、甘姫だ!!」


「本当だ!甘木 胡々愛先輩だ!ちっちぇ!!」


「カワイイよなぁ……マジウサギ系女子!!」


2年C組に着くと、廊下にいた2年生………特に男子からジロジロと見られた。


どうして皆、私の事見てるんだろう?


「―――ああ、そっかっ!上級生だから、目立つのか!」
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