何よりも甘く切なく
どうやらリエイは相変わらず、須藤先輩が苦手みたいだ。


オレが2日前………つまり絡まれた翌日に、他中の3年生の事や須藤先輩の事を話すと、キレてたし。


『殴ろっか?つか殴っていいよな!?須藤!!』


本気で先輩殴りそうだったリエイを、オレは急いで止めたんだ。


さっきはああ言ったけど…やっぱりリエイはオレにとって、きちんと頼れる人物だ。


本来なら伝えたい所だが………言ったらコイツ調子に乗るし、今はそんな空気じゃない。


「分かってる…分かってるけど、気にするっつーの……」


オレの口から、自然とため息が出ていた。
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