何よりも甘く切なく
3日前のあの日、オレだって本当は甘木先輩を守りたかった。


だけど年上男子3人には敵わなくって……いい所1つも残せずに、あの様だ。


須藤先輩に言われた事が悔しくて、甘木先輩を守ってあげられなかった事が、もっと悔しくて……夜眠れなかったし。


お陰であの日以来、オレと甘木先輩の関係はギクシャクしていたのだった。


「仕方ないじゃん。相手は3人で、しかも全員年上だったんだろう?でも須藤にとっては、同い年じゃん。泉未は単に年上に遠慮しちまっただけだって!!」


前の席で、リエイが身振り手振りを交えて必死に熱弁中。
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