何よりも甘く切なく
2人は和気藹々と会話しているワケじゃなく、甘木先輩は須藤先輩に厳しい目を向けてイライラしている様子。


だけどオレは、なんでこの2人がこんな所で一緒にいるのか………全く分からなかった。


「いいじゃんデート位。この間助けてあげたお礼って事で」


そう言って甘木先輩の肩に回そうとする須藤先輩の手を、甘木先輩はバッと避けた。


「いい加減にしてよ、須藤君!!お礼はきちんとあの時言ったでしょう?なのになんでデートしなきゃいけないの!?」


いつもはのんびり屋さんで天然で甘えん坊の甘木先輩が、本気で男子相手に怒っている。
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