何よりも甘く切なく
だって相手は3人で、しかも全員年上で男。


自分の恋人守らなきゃいけないのに、実は足がカタカタと小刻みに震えていたんだ。


それから須藤先輩にグサリとくる一言を言われて……さっきの甘木先輩の『強い人が好き』発言。


色々あって、オレの甘木先輩の彼氏としての自信は………もうボロボロだった。


「だからオレ決めたんです。先輩と距離あけて、本当にオレが先輩の彼氏に相応しいのか、よく考えようって」


「ち……ちょっと待ってよ泉未っ!!」


ポツポツと心境を語るオレの左腕を、甘木先輩が酷く焦った表情で、強く握りしめた。
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