何よりも甘く切なく
い、今の……泉未とリエイ君の声っ!?


ソロソロと棚から顔の上半分だけ覗かせると、確かに泉未とリエイ君の姿が。


「まぁまぁ。甘木先輩の事、色々話してみろよ、泉未」


「…………」


2人は店員さんに案内されて、私達のテーブルから数m離れた席に座った。


私の話を……しに来たの?


心臓がドキドキと脈打ち、一気に緊張度合いが増す。


「リエイ、なんでわざわざこんな所来たんだよ」


ダルそうに髪を掻き上げる仕草にすら、キュンとしちゃう。


「やっぱり……好き」


私の無意識の呟きは、誰にも聞こえなかった。
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