何よりも甘く切なく
リエイがウェイトレスさんにオーダーしている間も、オレは窓の外の景色を眺めていた。


今日はよく晴れてて、広ーーーい青空に白い雲がプカプカ浮いている。


ここら辺の建物も見栄えがいいものばかりなんだけど、なんでだろう……


全くキレイに見えない………全てがモノクロに見える。


店内に漂う甘いニオイにも、オレのテンションは上がらない。


「帰っていいか?リエイ」


「ダメ」


断られるの覚悟で呟くと、やっぱり速攻で却下された。


「お前、甘姫とどうなってんの?」


目の前のリエイはとてつもなく真剣な表情をしていた。
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