何よりも甘く切なく
パニックになって辺りをグルグル見渡していると、ニッコリと微笑むリエイが目につく。


「イヤあのさぁ…実は“2人を仲直りさせよう”って烏丸先輩と仁志荻先輩と計画して、先輩方にはオレ達の少し前からスポンジに来てて貰ったんだ」


「っ!?じゃあオレ達の会話、全部……」


「ずっとそこに隠れて聞いてたわよ♪私も清華も―――胡々愛もね?」


烏丸先輩はそう言うと、まだオレにくっついてる甘木先輩を指差した。


マジで…!?ウソだろう!?


「リエイ、お前「泉未っ!」」


猛烈にリエイを怒ろうとしたオレだったが、甘木先輩が遮る。
< 359 / 437 >

この作品をシェア

pagetop