何よりも甘く切なく
「大事な大事な彼女を守ってあげられなかった。その上ナンパ男として有名な先輩に助けられて、貶されて―――自信失ってたんです」


そこまで言うと、泉未は体を動かして私と自分の体勢を整えた。


ぬぁぁぁ…///泉未いいニオイするぅ………


「それで“距離を置きたい”なんて言っちゃって、逃げました。だけど一昨日リエイに言われて気がついたんです。本当に大切な事に」


コツン……泉未と私のオデコとオデコがくっついた。


「甘木 胡々愛さん。これからはオレ、逃げないでアナタを守ります。だからオレの方こそ、これからも一緒にいて下さい」
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