何よりも甘く切なく
泉未の力強くも優しい言葉が、スーーーッと私の心に染み渡る。


ポロッ……


止まったと思っていた涙が、再び溢れ出した。


「フェッ……ヒグッ………い、いる!!私ずっと、泉未の傍にいる!!ってゆーかいさせて!!」


無我夢中で泉未の背中に腕を回してしがみつくと、泉未はポンポンと背中を撫でてくれた。


次には優しく頭を撫でられて、涙腺が崩壊中の崩壊。


「ヒック……ごめんね泉未。私年上なのに、こんなに泣き虫で甘えたで……もっと強くならないとダメだよね」


「いいじゃないですか、別に。オレこっちの方が好きですから」
< 378 / 437 >

この作品をシェア

pagetop