何よりも甘く切なく

★天使は小悪魔★ 《Side -Izumi-》

今日でオレ達はつき合い始めて1ヶ月を迎えた。


正直彼女と誰もいない空間に2人っきりだなんて、理性を保てるか不安だった。


一応オレだって普通の中学生男子なんだから、ドキドキしないハズ無いだろう?


だけど頑張ってギクシャクしていた間の溝を埋める為に、甘木先輩と話そうとしたのに―――…オレの理性は役に立たなかった。


「ふぁ……」


――――甘い。


女の子の唇って、こんなに甘かったのか?


オレの腕の中で確認もとらずにキスしてしまったのに、抵抗する事無く受け入れてくれた甘木先輩に、オレはキスし続けていた。
< 381 / 437 >

この作品をシェア

pagetop