何よりも甘く切なく
オレが指差した先には、オレの小学生の弟2人。


2人共友達の家に遊びに行っていたのに、もうはや帰って来てしまったらしい。


「お前にも貸してやるよ」


「ワーイ!!やったーーー」


2人はなぜか家の前で、ペチャクチャと喋っていた。


「え?アレが泉未の弟さん達?」


オレの言葉を聞いた先輩が、もっとよく見ようと身を乗り出した。


「危ないですよ先輩。そうです。デカイ方が小5で、小さい方が小1の弟です」


「へぇ~~~!どっちも泉未に似てるねぇ」


オレ等が2階で会話している内に、弟達はやっと家の中に入る。
< 398 / 437 >

この作品をシェア

pagetop