何よりも甘く切なく
こういう時こそ、甘いものの出番だ!


「容子、調理部でケーキ作ったんだけど食べない?」


ヒョイッと紙袋を持ち上げて提案するも、私は忘れてた。


「ケーキ……?甘いじゃん」


容子が女の子なのに甘いものがあまり得意じゃない事を。


ガーン!胡々愛さんショックです!容子の眉間のシワだけで“いらない”という答えが分かっちゃいましたよ!!


「ブーー!そうですか!」


スイーツは好きだけど、どうせなら1人で食べるより皆で食べたい派な私は、ふて腐れる。


容子は呆れの苦笑いを浮かべていたが、委員会に戻ってしまった。
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