夢を見る
第1章
     1
 明け方、ベッドの上で眠っていると、いつものように夢を見た。


 毎日のことである。


 ほとんど気にしてない。


 夢から覚めると、ベッドサイドのテーブルに置いていたアラームが鳴り始める。


 起き上がり、長い髪を掻きながら、キッチンへと歩き出す。 


 あたしもきつかった。


 ずっと平日は仕事が続くのである。


 午前七時過ぎに起き出し、トーストなどを齧って、軽めの朝食を取った。


 そして洗顔とメイクを済ませ、カバンに必要な物を入れる。


 上下ともスーツを着て、普通に出社した。


 変わらないのだ。


 いつも同じ調子で。
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