夢を見る
 と言い合う。


 あたしも雄哉とは週末欠かさず会っていて、土曜日が仕事の日も日曜は会っていた。


 ヒールを脱ぎ、ずっと砂浜を歩いて、時折立ち止まる。


 そして言った。


「あたしね、いつも明け方夢見るの。ほんのちょっとだけなんだけど」


「そう?でも夜は早いんだろ?」


「ええ。午後十一時前には眠るわ」


「健康的だね。俺なんか日付が変わってもまだ起きてるし」


「そんなに遅いの?」


「ああ。自宅まで仕事持ち帰るしな。家でも作業してるよ」


「じゃあ、寝るのがだいぶ遅いのね?」


「うん。大抵午前二時過ぎとか三時前とかだな」


「体壊しちゃダメよ。体調管理しないと」
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