夢を見る
「今から何する?」


 と訊いてきた。


「DVDレコーダーに映画とかドラマが録り溜めてあるわよ。最近、あまり見てなかったから、かなり溜まってると思う」


「じゃあ、それ見ようよ」


 彼がそう言って、テレビのスイッチを入れる。


 あたしも頷き、見る番組をセレクトし始めた。


 その間に雄哉が洗面し、髭を剃って髪を整える。


 番組は刑事ドラマがやたら多い。


 あたしも昔からミステリーが好きだった。


 ずっとその手の番組ばかり見ている。


 恋愛ドラマは苦手というわけじゃなかったのだが、あまり積極的に見る方じゃない。


 ハッピーエンドはいいのだけれど、作られ過ぎている分、飽きてしまっているのだった。
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