夢を見る
第22章
     22
 連休が明けて、雄哉と別れ、翌日から通常通り出勤する。


 確かに倦怠していた。


 休みボケしているわけにもいかなかったので、職場に着くと、シャキシャキ動く。


 フロア隅のコーヒーメーカーでコーヒーを一杯淹れて飲んだ後、デスクでパソコンを立ち上げた。


 そしてキーを叩き始める。


 あたしも考えることは多かった。


 当然管理職として、部下たちに指示を出す。


 ちゃんと動いてくれるからいいのだが、ふっと何か無性に疲れを覚えることがある。


 その時は一時的にキーを叩く手を止め、スマホを持ってトイレに立つ。


 トイレに座り込み、スマホを弄ったりしていた。


 情報はいくらでもある。


 別に知らなくても済むようなことまで。
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