夢を見る
 確かに緊張感が漲っている。


 あたしもウカウカしていられないと思い、書類に目を通し始めた。


 A4用紙で三十枚程度だ。


 玉木たちはずっとこういった書類を打ち続けている。


 一日中だ。


 あたしも気になっていた。


 いろんなことが、である。


 だけど考えてみると、三十代というのは、実にそういった年代だろう。


 あたしもこのフロアの慌しい空気に巻き込まれながら、昼前までに渡された書類に目を通した。


 そして玉木のパソコンのアドレス宛にメールを打つ。


 <お疲れ様。さっきの書類、いい出来ね。目を通し終わったわ。引き続き、業務を行って>と打ち、送信した。


 椅子から立ち上がり、
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