夢を見る
第3章
     3
 お互い車に乗り込み、あたしの方がハンドルを握って走らせる。


 夕方の道は幾分暗かった。


 街へと戻り、雄哉の自宅マンション前に車を付ける。


 一日中、早春の海を見ていて、保養にはなった。


 彼が降りる際に、


「一日ありがとう。またメールするから。じゃあね」


 と言い、笑顔を見せる。


「じゃあまたね。お休みなさい」


 あたしもそう返して、車のドアを閉め、自宅へと走らせた。
 

 さすがに昼間海にいたので、磯の香りが染みついている。


 ハンドルを握り、自宅マンションへと向かった。


 帰宅してから、着ていた服を脱ぎ、入浴する。
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