夢を見る
 雄哉からも今夜辺りメールが入ってくるものと思って。


 ずっと金曜の遅い時間までフロアに居残っていた。


 部下を見張るのが仕事なら、残務をこなすのも仕事のうちである。


 別に抵抗はない。


 その日は午後九時過ぎにフロアを抜けて、社のビルを出、車で帰宅した。


 慌てずに、あくまで安全運転で、である。


 夜間の道路は何かと薄暗いので。
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