夢を見る
 いつの間にか、体同士が折り重なる。


 口付けから入り、抱き合い続けた。


 スローペースで、だ。


 あたしも愛し合うことに抵抗はない。


 逆に雄哉から求めているのだった。


 愛情というものを。


 彼もそれに応えてくれる。


 午後の暑い日差しは夕方頃、ようやく収まった。


 性交が終わった後、雄哉が、


「友里、今からお風呂入ろうよ」


 と言う。


「ええ」


 軽く頷き、先に風呂場へと歩き出した。
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