夢を見る
 土日も彼が来た時は、買い置きのノンアルコール飲料で済ませている。


 土曜の夜は雄哉と一緒のベッドで語り合った。


 そして日曜の朝方までずっと話し続ける。


 あたしも平気だった。


 明け方頃、少し眠って、午前九時過ぎに起き出す。


 キッチンでアイスコーヒーを二杯淹れ、片方に蓋をした後、朝食を作り始める。


 包丁で肉や野菜を切り、出し汁に入れて、氷を浮かべ洋風スープを作った。


 スープを皿に注ぎ、その後、トーストを二枚焼く。


 朝食の支度をして、彼が起きてくるのを待った。


「……ああ、おはよう」


「おはよう。雄哉、朝ご飯出来てるわよ」


「ああ。洗面してから来るよ」


 彼も男性だから、髭を剃ったり、整髪したりで大変だ。
< 176 / 815 >

この作品をシェア

pagetop