夢を見る
 昼の眠たさは避けられなかった。


 正午になると、すぐに社近くのランチ店に行く。


 日替わりとコーヒーを頼み、待ち時間スマホを覗き込む。


 あたしも極普通の女性社員なのだ。


 目立った変化はない。


 ずっと仕事が続いていたのだが、慣れているので大丈夫だった。


 確かにこの季節の昼の眠たさは避けられなかったのだけれど……。


 それに温度が上がるにつれ、絶えず眠気が差していて、そのたびに濃い目のコーヒーで何とか誤魔化していたのだから……。




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