夢を見る
第31章
     31
 週末、二人で過ごしながらいろんな話が出た。


 大抵、会社内外での事とか、他愛のない類の話だ。


 雄哉が何を言おうと、あたしの方は聞き役に徹していた。


 平日はずっと同じことの繰り返しで参ってしまう。


 梅雨時だが、雨はあまり降らない。


 連日晴れ渡っている。


 暑さというのは大敵だ。


 もちろん、冬の寒さの恐怖もあるのだけれど……。


 週末が終わり、また彼は自室へと帰っていった。


 あたしも週明けから普通に出勤したのである。


 朝出社の準備をし、慌てて家を出ていた。


 車なので、渋滞に巻き込まれることもある。
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