夢を見る
第4章
     4
 オフィスでの仕事は単調である。


 あたしも眠気が差すのだが、さすがに業務時間中眠るわけにはいかない。


 コーヒーメーカーでコーヒーを淹れ、飲んでから眠気覚まししていた。


 とにかく重いものがドッと乗りかかってくるのだ。


 ストレスや過労だけじゃないと思う。


 やはり芯からリフレッシュできてないのだ。


 いつも仕事が終わったら、なるだけ早めに帰っていた。


 終業時間はバラバラで、あたしのように肩書きのない平の人間はすぐに帰る。


 上の人間たちは遅くまで居残っていた。


 あたしも自宅に帰ったら、アルコールフリーのビールをきっちり一缶飲み、眠気が差せばすぐにベッドに横になる。


 そういった時は、案外簡単に眠ってしまっていた。


 昔から睡眠導入剤は手放せなかったのだが……。
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