夢を見る
 年下の彼氏の方が返って年上の彼女を救ってくれるのかもしれない。


 そう思っていた。


 お互い労苦はあったとしても、それを克服できたということだ。


 こういったことを若いうちに体験しておくことは貴重である。
 

 そう思って、休日を過ごした。


 バスルームで洗った互いの髪からは、シャンプーやコンディショナーの残り香が漂ってきている。


 ドライヤーで髪を乾かし、そのままキッチンでラーメンの麺を茹で、スープに氷を浮かべて冷やした。


 冷麺を丼二杯作り、キッチンのテーブルに置く。


 そして啜り始めた。


 午後三時過ぎで幾分早い夕食だったが、いいと思える。


 食事を取るにしても、あたしの場合、決まった時間にお腹が空くのだ。


 まあ、普段この午後三時という時間帯は、仕事をしているか、カフェでお茶を飲みなが
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