夢を見る
「友里」


 彼が呼んできたので、振り向くと、唇を重ねてきた。


 口唇同士が重なり合い、絶えず接近し合う。


 愛が途切れることなく続く。


 ずっと。


 エアコンが稼働する音がベッドの上からでも聞こえていた。


 わずかな音を騒々しく感じることもあったのだけれど……。





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