夢を見る
 新型の洗濯機は便利だった。


 洗濯物を干すということがなくなったのである。
 

 あたしもそう思っていた。


 洗濯が終わるまで待ち続ける。


 正午になり、朝は抜いていたのでお腹が空き出した。


「雄哉」


「何?」


「お昼何食べたい?」


「何か食材あるの?」


「うん。パスタ買い置きしてるのよ。乾麺だから賞味期限はある程度長いんだけど、もうすぐ食べないと」


「冷製パスタ簡単だしな」


「ええ。今から作るわ」
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