夢を見る
 正直なところ、ゆっくりする間が取れたとしても、カフェでお茶を飲む時間程度だった。


 その週の土曜、雄哉のスマホに連絡を入れてみる。


 会えるかなと思って、だ。


 やはり彼も普段働き詰めだから、土日は遅くまで寝てるかなと感じていたのだが、そうでもなかった。


 午前八時前に電話すると、出たのである。


「ああ、友里。おはよう」


 ――ああ、おはよう。……眠くないの?


「今朝はすっきり目が覚めたよ。夏の朝はだるいんだけどね」


 ――今日会える?


「うん。俺も土日は予定入れてなくて、君との時間に充ててるから」


 ――じゃあ、あたしの部屋に来て。午後二時半過ぎに。


「ああ。また週末だな。ゆっくりしようね」
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