夢を見る
第47章
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 加賀美コンツェルンの幹部たちも成川同様、自白したようだ。


 検察も取調べの段階で容疑者たちに対し、今回の株関連のことに関して、徹底して捜査してきたようである。
 

 分かる気がした。


 特捜は実に恐ろしい組織だと知っているので。


 今回のように、株式やそれに伴う利権などが複雑に絡み合う大規模な事件は、徹底した捜査が必要となってくる。


 もちろん事件自体、年月と共に風化していくのだが、今回の一件でうちの社の関係者たちもまるで水を被ったようなことになったのだ。


「主任、お仕事はかどってませんね」


「いや、そんなことないわよ。ちゃんと企画書読んでるし」


「でも、お疲れでしょう?あんな事件があった後ですから」


「あのね、玉木。あたしが何年会社員やってるか分かるでしょ?」


「ええ。かなり経験を積まれてきたのは知ってます」
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