夢を見る
 そう感じながら、職場で使い続けているのだった。


 昔のことを思い出す時もある。
 

 研修時のきつさを。


 当時、膨大な量のマニュアルに目を通し、記憶していた。


 決して妥協せずに、だ。


 それだけ当時若かったのである。


 そう思っていた。


 別に今の主任というポストまで行くのに、難を感じたこともある。


 だけど一度収まってしまえば、後は楽だ。


 気になることはない。


 淡々とこなすだけだ。


 そう思い、また雄哉と会える休日を楽しみにしていた。


 休みをゆっくり過ごすために、平日はずっと仕事漬けである。
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