夢を見る
「雄哉、お腹空いてたら言って。食事作ってあげるから」


 と言葉を重ねる。


「ああ。まだ大丈夫。今が午後二時過ぎだから」


「あなたもいつも大変でしょ?営業って」


「まあな。……でもね、合間にちゃんと飯食ってるし。こんなに蒸し暑い中、外回りしてるけどな」


「ちゃんとペットボトル持っていってね」


「うん。いつも水入れて持参してるから」


 雄哉もそう言って笑顔を見せた。


 あたしとしばらく話をする。


 一週間の間に起こったことを全部話すのだ。
 

 確かに今週は早かった。


 彼も仕事のことに関しては、そう気にしてないと思う。
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