夢を見る
 DVDならある。


 それを見てもよかった。


 あたしもよく親しくしている人から、DVDを借りたりすることがある。


 大抵海外ドラマだ。


 休日は朝からずっと見るのである。


 食事を取り終わってすぐに。


 その日も午前中、雄哉と一緒にドラマを見た。


「ふーん、友里もこういうのにハマってるんだ?」


「ええ。一人の夜なんか、三時間ぐらい見たりするわよ」


「そう?そんなに?」


「うん。まだ見てない分がたくさんあるから、見れるかどうか気に掛かっててね」


 そう言って、アイスコーヒーを淹れていたグラスに口を付ける。
 

 いつもブラックだ。
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