夢を見る
 短期間だったとしても、夏は楽しい季節だ。


 雄哉との思い出も出来たことだし……。


 そしてその日の午後十時過ぎ、彼が帰っていった。


「じゃあまたね」


「ああ、またな。会えそうな時は連絡くれよ」


「うん、分かった。またメールするから」


 あたしもそう言って、マンションの玄関の出入り口で雄哉と別れる。


 もちろん夕方性交し、その後混浴していたのだから、後は寝るだけだったのだけれど……。


 明日からまた仕事だ。


 忙しくなる。


 だけど、次の週末を心待ちにしながら、業務をこなすつもりでいた。


 日常は極めて淡々としているのだけれど……。
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