夢を見る
 それから何気ない感じで平日が過ぎ去っていき、週末が近くなった。


 今頃、成川ら加賀美コンツェルンの関係者たちはどうしているだろう……?


 犯罪者なのだから、起訴後は法廷で裁かれるのが本筋だ。


 うちだって、社の株の四割を買われたのだから、損害を被った対象企業の一つである。


 だけど、一応成川たち幹部は特捜が摘発したのだし、あたしたちが今何を言っても別に関係ないだろう。


 まあ、もちろん加賀美コンツェルンの中枢部の人間たちがやったことが、ひどいことであるのに変わりはないのだけれど……。


 午後三時から休憩を取るために外出すれば、自然とカフェへ足が向く。


 そういったところでコーヒーを飲みながら、スイーツなどを摘まんだりしていた。
 

 春夏はアイスコーヒー、秋冬はホットコーヒーである。


 スイーツを食べながら、タブレット端末で読書していた。


 これから先、秋に入ると、食欲ももちろんだが、文化的なことにも比重が移る。


 スマホはもちろん、タブレット端末も欠かせない。
< 371 / 815 >

この作品をシェア

pagetop