夢を見る
 管理職として、ずっと部下たちを監視し続けるのは大変だ。


 だけど、それが任された仕事なのだから、仕方ない。


 やるしかないのである。


 もちろん、一週間などあっという間に過ぎ去っていくのだけれど……。


 普通に週末の二日間は雄哉と過ごす。


 その週の土曜の朝、彼のスマホにメールを打った。


 <一週間お仕事お疲れ様。やっと週末ね。今日の午後二時頃来て。待ってるから。じゃあまたね>と文面を作り、所々に顔文字や絵文字などを入れて、確認してから送信ボタンを押す。


 送れたので、キッチンに立ち、薬缶でお湯を沸かした。


 コーヒーを一杯淹れる。


 気付けだから美味しい。


 トーストを一枚焼いて齧る。


 食事を取り終え、掃除した。
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