夢を見る
第58章
     58
 楽しかった日曜が終わり、また月曜から通常通り仕事である。


 普通に早起きし、車で通勤した。


 足元が冷える。


 パンストを穿いていたのだけれど、外に行けば残暑が厳しくて、熱で蒸れるだろう。


 そう思っていた。


 スマホとタブレット端末をカバンに入れ、持っていっている。


 ずっと年中変わらないのだ。


 その日の午前八時過ぎに社のフロアに入っていくと、先に玉木たち部下が来ていて、


「主任、おはようございます」


 と言ってきた。


「ああ、おはよう。……早いわね」


「ええ、当然ですよ。我々が先に来てないと、主任だってお仕事できないでしょ?」
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