夢を見る
第59章
     59
 その週もあっという間に過ぎて、金曜になる。


 もうすぐ週末だ。


 また雄哉と過ごせる。


 平日はずっとパソコンのキーを叩きながら、企画書などを打ち続けた。


 主任であっても、肩書きのない平の社員たちと一緒の仕事をする。


 マシーンは使い慣れているのだった。


 多少型が古くても、手に馴染んでいる。


 その日の昼、玉木が、


「主任、お昼行ってきます」


 と言って、フロアを出ていった。


 あたしも昼食にランチを食べるため、フロアを出る。


 外は蒸し暑かった。
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