夢を見る
 残暑というけれど、まさにその通りだ。


 スマホを見ながら、いつもの店へと歩き続ける。


 平日の昼はランチを食べられるのが楽しみだった。


 もう秋に入っているのだけれど、幾分暑気がある。


 朝晩は冷え込むのだが、昼間は暑い。


 ランチ店に入っていくと、


「いらっしゃいませ」


 という声が聞こえ、ウエイターが出迎えてくれた。


「いいかしら?」


「ええ、どうぞ」


 ウエイターが注文を取るため、端末を持ち、テーブルに来る。


「ご注文は?」


「日替わりを一つとアイスコーヒー一杯お願い」
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