夢を見る
 一夜明け、土曜の朝、部屋に掃除機を掛けた。


 週末は雄哉が来るので、室内を綺麗にしておく必要がある。


 掃除はすぐに終わった。


 そしてパソコンを立ち上げ、ネットニュースをチェックする。


 スマホからメールを打ち、午後二時半ぐらいに来てほしいという旨、送っていた。


 ニュースを読んでしまった後、昼食に買い置きしていたラーメンの麺を茹でて、冷やしてから食べる。


 まだ冷麺でもよかった。


 夏の終わりでも、冷たいものを好んで食べている。


 そして食事後、待ち続けた。


 彼が来るのを。


 ゆっくりしていた。


 休日はあえて気を張らずに、寛ぐ時間に充てる。
< 416 / 815 >

この作品をシェア

pagetop