夢を見る
第62章
     62
 日曜の夜、玄関口で雄哉と別れた。


「じゃあまたね」


「ああ。またな」


 言い交わし合った後、彼が外に向かって歩き出す。


 見送った後、扉を閉め、室内でまたゆっくりし始めた。


 明日からまた通常通り仕事である。


 社に行けば、またフロアでパソコンのキーを叩き続けることになるだろう。


 だけど、慣れてしまえば何ともない。


 仕事などマンネリだ。


 ずっと同じことの繰り返しである。


 キーを叩きながら、また書類作りに励むことになる。


 その夜、午後十一時を回る頃に眠ってしまった。
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