夢を見る
 察していた。


 きついだろうなと。


 あたしの考えている以上に、彼も神経をすり減らすのだ。


 絶えず人と顔を合わせるのだし……。


 日曜の夜、玄関先で別れると、雄哉は徒歩で帰っていった。


 別れ際、


「また会おうね」


「ああ」


 と言い交し合う。


 そして彼が夕闇に消えていったことを確認し、あたしも施錠して、部屋へと戻った。


「フゥー」


 吐息をつき、リビングのベッドに横になる。


 まあ、人間だから夜は眠ってしまうのだが……。
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