夢を見る
第73章
     73
 月曜から通常通り出勤したのだけれど、とにかく仕事はきつい。


 朝は車で通勤するので、眠気が来ないよう、しっかりと気付けのコーヒーを飲んでいた。


 そしてマンションの部屋を出、駐車場へと歩いていく。


 車に乗り込み、すぐにエンジンを掛け、車体そのものを温めた。


 それからアクセルを踏み込む。


 確かにあたしも普通に働き続けている。


 多少、心身両面で疲れがあったとしても。


 毎日オフィス内は淡々としていた。


 電話が鳴り、ファックスが作動して、パソコンのキータッチ音やプリンターの作動音などが鳴り響く。


 だけど、別に気にすることはないと思っていた。


 ストレスとして溜まりはするのだけれど、まあ、いいやと感じながら……。


 そうやっていくうちに平日が過ぎ去っていく。
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