夢を見る
第77章
     77
 月曜から通常通り出勤した。


 朝早くからである。


 そしてフロアに詰め、ずっとパソコンのキーを叩く。


 変化はない。


 だけど、それでもよかった。


 あたしも最近、週末ばかり気になっている。


 もちろん、仕事の方には身を入れていたのだけれど……。


 限度というものも、もちろんある。


 腱鞘炎になるまでキーを叩くので、疲れてしまっていた。


 一日の業務が終わると、すぐに帰宅する。


 いつも持っていっているペットボトルは空になってしまっていた。


 仕事も慣れてしまえば、そうでもないところもある。
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