夢を見る
 冷える中、キッチンへと入っていき、薬缶に温めの水道水を入れ、沸かした。


 コーヒーを淹れるためである。


 やや濃い目にしようと思っていた。


 一杯淹れてから、ブラックのまま口にする。


 彼の分には蓋をした。


 冷えないように、だ。


 コーヒーも冬場だと冷えれば、味が落ちるのは分かっている。


 もちろん、夏場はアイスコーヒーでよかったのだけれど……。


 それにしても、もう十二月である。


 クリスマスが近い。


 今年の聖夜もこの街に雪が降るのかなと考えていた。


 まあ、降れば降ったで、ホワイトクリスマスになるのだけれど……。


 朝食の準備をしていると、雄哉が起きてきて、
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