夢を見る
 そう思っていた。


 土曜が終わり、日曜の朝、ちょっと遅めに起き出す。


 午前九時過ぎぐらいまで眠っていた。


 起き出してから、キッチンへと歩いていく。


 別に変わらない。


 単に曜日が変わり、また一つ平日に近付いたというだけで。


 コーヒーを一杯淹れて飲んでから、しばらく佇む。


 時間は過ぎ去り、あっという間に昼になった。


 もちろん雄哉も起きている。


「お昼、レトルトカレーでいい?」


「ああ。……昨日作ったから、今日は手抜きだろ?」


「うん。いつもずっと料理してたら疲れちゃうし、元々あたし手抜きする方だから」


「そう?分かった。じゃあ、レトルトのカレー作って」
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