夢を見る
第89章
     89
 月曜から出勤し、仕事をし始めたのだけれど、年末の一週間は経つのが早い。


 玉木たちが打って送ってくる企画書を読みながら、時折席を立ち、フロア隅のコーヒーメーカーでコーヒーを淹れて飲む。


 濃い目のコーヒーで眠気が吹き飛ぶ。


 ずっとキーを叩き続けているのだった。


 もちろん、指先や腕などが痛むことがある。


 どうしても痛い時、鎮痛剤を飲んでいた。


 仕事で使い過ぎているので、痛みが激しい。


 三十代でも持病は出る。


 ちゃんと分かっているのだった。


 自分の体調を。


 午後三時過ぎからカフェに行く。


 案外、スイーツにはアイスコーヒーが合っていて、美味しい。
< 609 / 815 >

この作品をシェア

pagetop