夢を見る
第90章
     90
 日曜が過ぎ去り、月曜になって、お互い年末気分だった。


 テレビを付けていても慌しい。


 その日の朝、起き出し、スマホを充電器から抜き取ってネットに繋ぐ。


 そしてニュースを見始めた。


 普段ずっと同じことが続いているので、正直なところ疲れているのだ。


 だけど、やっぱし年末年始ぐらいは二人きりでゆっくりしたい。


 そう思っているのだった。


 コーヒーを一杯アイスで淹れて飲む。


 寛いでいると、雄哉が起きてきて、


「友里、おはよう」


 と言ってきた。


「ああ、おはよう。……眠い?」
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