夢を見る
 彼がそう言って軽く笑い、あたしの体に覆いかぶさってくる。


 そして体を重ね合い、抱き合った。


 ゆっくりと、である。


 コーヒーは絶好の起爆剤になる。


 性交前の。


 お互い一口ずつ飲んでいるので、大丈夫だった。


 ベッド上で抱き合いながら、やがてゆっくりと達する。


 雄哉の体は頑丈だ。


 その逞しい二の腕に抱かれながら、ベッドの上に佇み続けた。


 喉の渇きを覚えたので、ベッドサイドのテーブルに置いていたコーヒーのカップに口を付け、水分補給する。


 そして揃ったまま、しばらくいろいろと語り合っていた。


 年始だったけれど、いろいろと考えることもある。
< 626 / 815 >

この作品をシェア

pagetop