夢を見る
「じゃあまた一週間後ね」


 と言うと、


「ああ、またな」


 と返事が返ってくる。


 そして雄哉が帰っていった。


 彼が帰った後、ベッドの上に寝転がり、思わず息をつく。


 明日からまた職場で上司や部下たちと顔を合わせることになる。


 正月休みは現実逃避のようなものだった。


 それが終わったので、しっかり向き合わないといけない。


 目の前にあることに。


 これからまた、変わらない感じでずっと仕事が続く。


 あたしも思っていた。


 雄哉と会える日があるからこそ、耐えていけるんだと。
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